私の祖父が戦後間もない頃にサカイ農機を創業し、農機具の販売を始めました。
その後、農業機械を設置するための倉庫や建物なども一緒に提供しようと、私の父がサカイハウスという建築会社を設立しました。
私自身も大学卒業後にサカイハウスに入社し、これまで建築業界で仕事をして参りました。
もともと実家では会社を経営しながら、兼業農家としてコメづくりも行っていました。
近年、少子高齢化の影響や後継者不足などの問題から、廃業する農家さんも次第に増えてきました。
農機具の販売会社としても、お客様である農家さんが減少してしまったとしたら、当然ながら収益も減って経営に行き詰ってしまいます。
そこで、家業としてだけでなく、地域全体で農業の活性化を図りたいとの思いで、より本格的に農業を開始した次第です。
当農園では、地元である紀の川市の池田地区から名前を取って「池田ニンニク米」と名付けたブランド米を生産しています。
品種としては、「キヌヒカリ」「ヒノヒカリ」の2種類のコメを用いており、来年2024年からは「いのちの壱」という品種も追加する予定です。
私が新規就農するにあたり、もともとの農機具販売会社の利点をいかし、なるべく機械化して効率的に生産でき、加工品製造等の6次産業化もできる作物をつくりたいと考えていました。
その条件をちょうど満たす作物がニンニクでした。
そして、ニンニクを収穫したあとの畑を田んぼにしてコメをつくる、いわゆる二毛作も始めました。
すると、もともとニンニクをつくる際に有機肥料を多く使用することで、非常に栄養豊富で上質な土壌になっていたのが、コメの成長にも良い影響を与えることがわかりました。
ニンニクを収穫したあとの田畑を使ってつくられるため“ニンニク米”として販売を開始し、とても甘くておいしいお米を全国へお届けしています。
これからも農機具販売会社という枠にとらわれず、農業に携わる者の一員として、この地域社会と連携しながら一丸となって農業の活性化を進めて参ります。
少子高齢化で後継者も不足している中で、多大な労力を必要とする農業ではなく、若い世代の人たちもやってみたいと思えるような楽しく効率的な農業も確立させていきたいと考えており、そのうえでこのニンニク米を広くPRし、産地化を目指したいと考えています。
農園名 | さかい農園 |
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代表者名 | 坂井 伸好 |
住所 | 〒649-6431 和歌山県紀の川市南中270-1 |
TEL | 0736-77-0100 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 土曜日・日曜日・祝日 |